健康保険組合の廃止と新規設立について

友人から聞いた話しだが
とある会社が合併を重ね、
最終的に持ち株会社に落ち着いた(はず)。


持ち株会社移行時に健康保険組合の移行があった。。
合併前の会社をT社
合併後の持ち株会社をI持株会社と呼ぶと


従業員に対してアンケート(賛成か反対か)があり、
そのアンケートの資料に
T社の健康保険組合とI持株会社の新しくなる健康保険組合の比較があった。


比較内容は以下の様に記憶している。

  • 保険料率(払うお金):ほぼ同じ
  • 保険給付(貰うお金):ほぼ同じ
  • 健康診断の内容:I持株会社の方が良い
  • スポーツ補助券:I持株会社のみ(当時3万円)


圧倒的に新しい健康保険組合の方が魅力的だった。。
どうみても内容が良くなるので反対する人もほぼいなく、合意を得ることに成功したのだと思う。。
※健康保険法的には組合会議員の2/3以上の同意が必要。。


増えた3万分の保険料はどこから徴収するのか疑問だったが、
事業主(会社)が出すのかなぁと思ってた程度だったと思う。。


蓋を開けてみると・・・
1年目:スポーツ補助券3万円支給
2年目:スポーツ補助券2万円支給
3年目:スポーツ補助券5千円支給 + 保険料率アップ(負担増)


徐々に落としていって最後に帳尻を合わせるやり方!!
かなり勉強になります。。
この段階を踏むやり方が凄い戦略性だと思う。
私はこの会社の従業員ではないが、経営者側の戦略としてはとても勉強になる。。
やはり会社経営にはこのようなしたたかさが必要なのである。。
まぁ私は真似はしないけどね。。


こんなことをしていると市場からは見放されてしまいますよね。。


以下はその会社の状況、、
ネットからの引用なので不確かかも。
というか信じられない。
時価総額(市場からの期待度とでも呼べるもの)の落ち込みが半端じゃない。。
まぁそらそうか。2005年には4000円あった株価が今じゃ900円前後をうろついてるからね。。

  • 2004年(合併前(持ち株前))

日経平均:10,600〜12,200(目視)
時価総額:1,731.23(億円)
売上高:1,996.48(億円)

  • 2007年6月25日(合併前(持ち株前))

日経平均:14,700〜18,200(目視)
時価総額:992,65(億円)
売上高:2,115.81(億円)

  • 2012現在(持ち株後)

日経平均:8,400〜11,750(目視)
時価総額:844億円
売上高:3,250.00(億円)(会社の予想)



追伸:3年目(2012年度)から保険料率が上がる理由はスポーツ補助券のためかどうかは定かではありません。友達はそう言い張ってますが、協会健保の方ですが2012年度から保険料率上がるのでそれに合わしてるのかも知れません。